12月会山行 南八ヶ岳

日程

12月10日~12日

メンバー

CL 記録 内山(き)、SL 大塚、中村、中川、内山(か)、
装備 山崎、食料 阿部、記録 宮本

行程:12月10日 美濃戸→行者小屋(テント設営後、阿弥陀北稜や裏同心の偵察
メンバー:中村、山﨑、阿部、宮本

12月11日 ・登攀隊 裏同心ルンゼ メンバー:L 中川、大塚、山﨑、内山(き)
・縦走隊 赤岳 メンバー:L 内山(か)、中村、阿部、宮本
※中村、中川、山﨑はこの日に下山

12月12日 登攀隊 阿弥陀北稜 メバー:L 大塚、内山(か)、阿部
テント撤収後、大塚、内山(か)、阿部、宮本、内山(き)下山
【目的】冬山シーズン到来。雪山歩き始めとして、南八ヶ岳へ雪山歩き練習。

 

■山行報告(記録:宮本)

赤岳 12月11日

コースタイム 行者小屋(8:00)→文三郎尾根分岐(9:30)→赤岳(11:00)→
地蔵尾根分岐(11:45)→行者小屋(13:00)

 

思いはるかな 赤岳の
憩いの峰に つどいたる
我らが友よ 高らかに
いざや歌わん おお リードハイマー

 

思い起こせば40年前、阿弥陀岳南稜から入山し赤岳鉱泉へ、継続で石尊稜山行以来の冬季の南八ヶ岳、
テン場から離れた樹林帯のテント内ではよく山の歌を謳歌したものだ。

時は移ろい今回は文三郎尾根から厳しくも美しい赤岳山行。
行者小屋からシラビソ緑まぶしい雪をかぶったクリスマスツリーを見ながら、
トレースの付いた雪道を快適に進む。樹林帯を過ぎたあたりで一本。
夏道の階段は雪でほぼ埋まっており、雪面の急登を強いられるが右手に見える中岳、
阿弥陀岳に励まされながら文三郎尾根分岐へと到着一本。
これより先は岩・雪・氷のミックスの岩稜帯となり登攀さながらの急登だ。
赤岳山頂からは、富士山を始め北アルプス、南アルプス、中央アルプス、
浅間山、御嶽山、乗鞍、奥秩父等快晴の中360度の大パノラマ。頂上山荘を風よけにしながらここで大一本。
行動食をとりながら展望を楽しむ。
赤岳山頂から地蔵の頭までは明瞭なトレースはあるが急斜面の狭い尾根道が連なり難易度が高く
滑落防止に細心の注意を払いながら進むがホワイトアウト時はショッパそうだ。
またまた続く地蔵尾根から行者小屋までは危険な痩せ尾根雪面で急斜面の下り、
ここも滑落すれば命はない場面、ここはお助けロープ、パイプ、チェーンをしっかり掴みながら安全第一の下山。
行者小屋から振り返れば、屏風の岩峰群は今日も我らに微笑んだ登高でした。

 

 

 

■裏同心ルンゼ(記録:内山き)

12月11日

コースタイム 12/10 22:00 川崎発→道の駅小淵沢で仮眠→12/11 6:45 美濃戸発→
8:00 赤岳鉱泉着(先発隊 山崎と合流)身支度後、9:00 赤岳鉱泉出発→9:45 裏同心 取り付き
F1→F2→左の滝→F5→16:00 赤岳鉱泉へ下山

 

久々のテント泊装備背負っての登山。赤岳鉱泉では先発隊の山崎さんが待っている。
一緒にいる中川さんも大塚さんも歩くスピードが早いため、ついていかねば、と思うが、思いとは裏腹に身体動かず。
亀の歩みで遅れて赤岳鉱泉へ到着し、急いで身支度。

数日前の降雪により、例年の12月の八ヶ岳よりも雪が多い。

硫黄岳と裏同心へ行く分岐が、いつもは裏同心への道がけものみちのような印象だったが、
硫黄岳へ向かう道と大差ない踏み跡のしっかり具合。ここ数日、たくさんのパーティが入っているのだろうか。

基部へ到着すると、4人連れのパーティが。待ち時間発生か?と思っていたら、
あれよあれよと、すごいスピードで4人ともフリーで登っていった。

こちらも準備して出発。私は初めての裏同心だが、何度も来ている他のメンバー曰く、
今年は雪で氷が埋まっているらしい。F1は少し氷が出ていたが、F2は雪壁登り。
念のため、私のみ各所でロープを出していただく。F2を超えたあたりで、
通常のルートではない左側をトラバースしていくと、氷壁があり、中川さんにトップロープを張っていただき、
やっとアイスクライミングの練習だ!と登り始めたら、いきなり氷の塊が顔にぶつかり意気消沈。
幸い、たいした流血でも傷でもなかったが、陽の当たるところは暑かったため、
バラクラバからほぼ顔を出していたことを大後悔。

ひとしきり氷と戯れたあとは、雪で埋まっているF4らしき場所とF5を登り切り、下山へ。
なかなかの急登。カモシカのように下る他のメンバーを尻目に、またしても亀スピードで下山。

アイス以前の問題が山積みで、メンバーの皆様におんぶにだっこだったが、
トレーニングを積んで、年々温暖化で短くなる冬シーズンを楽しんでいきたいと思った。
辛抱強く付き合ってくれたパーティの皆様には本当に感謝。

 

 

■感想(阿部)

赤岳は、風はほとんどなく穏やかな天候の中快適に歩くことができ、山頂からの景色もゆっくり楽しめました。
2月に登った時には下山が怖かった印象が強く今回も憂鬱な気持ちでしたが、
前回に比べ恐怖心少なく下ることができ、少しは成長できてるのかなと感じました。

次の日は、阿弥陀岳北陵に連れていっていただきました。
果たして私に登れるのかと不安でいっぱいでしたが、大塚さんと内山克之さんの強力なサポートの下、
無事に登頂することができ嬉しかったです。

アイゼンを装着しての岩登りは、岩に引っ掛かかりそうになったり、
上手く足を置けなかったりと難しかったです。
登りも下りも課題が沢山あるので、少しずつ練習し体力もつけて、どんどん歩けるようになりたいと思いました。

 

■感想(内山き)

新型コロナ渦が落ち着いてきたこともあり、久々の大人数での山行。
入山日や下山日が、人によって違うことなどあり、取りまとめ役としては、待ち合わせや装備にいつもより気を使ったが、
大きな問題なく、全員無事下山できて本当に良かった。

コメントを残す