越後三山(11月会山行)

日程

2013年11月2日~4日

メンバー

L吉居 中野 望永 内山

記録

中野

行程

11月2日(土) 快晴
8:15八海山ロープウェイ山頂駅 9:15女人堂 10:20千本檜小屋 12:30大日岳
13:30入道岳 14:30五竜岳(幕営)
 越後三山の縦走は十年ぶりくらいになるだろうか。入会したての頃は、会で冬の越後三山を目指していて偵察で何度も先輩に連れてこられた思い出深い山である。関越自動車道六日町インター出口で仮眠し、JR六日町駅からタクシーでロープウェイ乗場に向かう。今シーズン一番の冷え込みで田んぼに霜が降りていた。ロープウェイが新しくなり、駅舎が一段高いところに移設されていた。雪山を期待してきたのだが、積雪は全くなく先週降った雪も解けてしまったようだ。山頂駅で紅葉を楽しんだ後出発。天気よく快調なペースで進む。一時間で女人堂、さらに約一時間で千本檜小屋に到着。2006年の冬山合宿の時は降雪直後で女人堂まで一日、千本檜までの一日掛かったのが嘘のようだ。積雪がないので千本檜の水場で水を確保する。場所は小屋に入ったところに書かれていて、少し戻った薬師岳とのコルから水無川側に三分ほど下ったところにある。小屋でのんびり休憩した後八海山のハイライト岩稜帯の通過に入る。登山者が多く所々渋滞が発生している。摩利支岳の手前で内山君の足が攣ったらしく急に行動が止まった。摩利支岳で休憩を取り荷分けを行った。その後はペースを落として縦走を再開、入道岳を過ぎ気が付くと周りには誰もいなくなり我々だけになっていた。14:30五竜岳着。まだ時間的に早く、明日の天候が下り坂の予報が出ていることから少し手も先に延ばしたいところであるが、この先は斜面と痩せ尾根が続くため偵察に出て状況を確認する。やはりテントを張れるようなところはなさそうで、内山君の体調も考慮し五竜岳での幕営を決める。
11月3日(日) 晴れのち雨
4:45五竜岳 6:20荒山 7:20オカメノゾキ 9:00出雲崎 10:30御月山 12:00中ノ岳
14:00檜ノ廊下 15:00天狗平 16:00グシガハナ分岐 17:00駒ヶ岳山頂経由駒ノ小屋
 本日の行程は長丁場である。計画では、中ノ岳の目標であるが明日の天候を考えると駒ヶ岳まで足を延ばしたい。まだ夜も明けきらない暗い中出発する。気温は高めで昨日仮眠した六日町インターより暖かい。所々急な岩稜や木の根の露出がありスリップに注意して慎重に進む。尾根の両側はすっぱり切れているため滑落は許されない。オカメノゾキを過ぎた急峻な尾根の側面の登りで内山君がスリップし私の方へ転がってきた。幸い自分の足元で止めることができ事なきを得た。尾根に上がった安定した場所で荷物を一部引き取った。この先も長いので何とか頑張ってもらいたい。御月山を超え祓川のあたりに来ると景色も良く別天地のようだ。万が一のビバークに備えて水を確保しのんびりとした時間を過ごす。昼過ぎに中ノ岳に辿り着けば、今日中に駒ヶ岳が見えてくる。中ノ岳を目指し最後の斜面を黙々と登る。頂上直下の湿原の斜面で積雪が現れる。十二時、中ノ岳到着。本日の目標を駒ヶ岳とする。中ノ岳を後に雪の斜面を一気に下る。雪はすぐになくなり、檜ノ廊下に差し掛かると木の根が縦横無尽に這いめぐり一気にペースダウン。長時間行動の疲れが表れてくる。天狗平まで来ると駒ヶ岳が目前になり、朝出発した五竜岳や八海山が対岸に見えるようになってくる。16:00時の駒ヶ岳ピストン隊とのトランシーバ交信時間のため先行する。最後の急登を登りグシガハナ分岐で交信時間を迎える。駒ノ小屋が目前に見える位置からの交信で感度良好。まじかに迫っていることを伝え、水の確保をお願いする。僅かに残る残雪を利用して水を作るとのことであった。遅れてきた望永さん、内山君と合流し駒ヶ岳頂上を目指す。さらに遅れている吉居君は、小屋に到着後迎えに行くことにする。16:30駒ヶ岳頂上着。記念写真を撮り小屋に着く頃には辺りは暗くなり始めていた。屋に着くと雨がポツポツ降り始めた。合羽を着て直ぐに吉居君を迎えに出る。稜線に合流するところで行き会いヘッドランプの明かりで小屋に戻った。小屋は二階からの出入りになっていて、中は広く綺麗だった。
11月4日 雨
6:00駒ノ小屋 9:30駒ノ湯
 小屋を出ると本降りの雨で、露岩のスリップに注意しながら降る。百草平ノ池周辺は、木道が整備され歩きやすくなっていた。枝折峠との分岐を過ぎると急な下り坂が続き、雨でのスリップに気を遣いなら歩く。時々、鎖場も現れうんざりする頃駒ノ湯に到着し山行を終える。

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