黒部下ノ廊下山行報告

KSK山本

1.山行日

2005年11月3日(木)~5日(土)

2.山行参加者

L中野 山本

3.山行計画(コース)(全工程歩行時間  13時間05分)

 

11/2(水)天気 晴れ・・・山本のみバス(中野さんは富山出張)
21:30 横浜駅東口YCATバスターミナル -東京バス乗換-車中泊-
翌 6:30富山駅着( 夜行バス 4,500円)
11/3(木) 天気 雪のち雨
6:45富山駅合流
6:58室堂-8:20立山-9:50室堂着 ※富山-立山-美女平-室堂=3,510円
10:00室堂発-11:30一ノ越-12:00東一ノ越-13:45黒部平-14:15ロッジ黒四-14:30黒四ダム(バス停泊)
(歩行時間:4時間30分)
19:00就寝
11/4(金) 晴れ
4:30起床
6:00黒四ダム発-7:10内蔵助谷-8:05鳴沢小沢-9:15黒部別山谷-11:00十字峡-11:55半月峡
12:35東谷吊橋-12:50仙人谷ダム-14:00阿曽原小屋(テント場泊)
(歩行時間:8時間00分)
18:00就寝
11/5(土) 晴れ・・・富山駅解散(山本は23:55夜行バスにて翌8:45横浜着)
4:00起床 5:30阿曽原小屋発-7:00折尾谷-7:55大太鼓-8:15志合谷-10:05欅平(歩行時間:4時間35分)
10:43欅平発-12:02宇奈月着-13:15宇奈月発-14:45富山着
※欅平-宇奈月:トロッコ電車1,780円→手荷物代5kg以上340円含む
※宇奈月-富山:1,790円

4.山行報告

中野久彦、山本紅留二人で黒部下ノ廊下に行ってきました。当初、初日は室堂~一ノ越~雄山~富士ノ折立~真砂岳~内蔵
助平のルートを計画しておりましたが、室堂の手前から降雪、室堂から立山一帯は積雪、一ノ越より上部は、アイスバーン
上の雪になっており、アイゼン・ピッケルの装備を携行しなかったため、計画を一部変更し、一ノ越から立山にはいかず、
黒部へ下って行きました。

1日目は室堂手前から、降雪あり、室堂ではすでに20cm程度の積雪でした。最初、夏に立山経由で剱岳に登ったので、道はわかるだろうと踏んでいましたが、初っ端から看板を見落として室堂山方面へ行ってしまい時間をロスした。
一ノ越まで来ると夏と同様に雄山に向かう稜線がすごい突風で雪もアイスバーン状になっており滑りやすかった。二人ともアイゼン・ピッケルの装備を携行して来なかった為、状況判断し、一ノ越から黒部ダムへ降りることにした。一ノ越から黒部への道はすっかり雪に埋もれていて一見しただけではわからず、地図を見ながら、新雪で雪崩の心配もないため、尾根上に道をとった。しばらく行くと東一ノ越への道が見つかった。だが途中の道はひざ上くらいまでの雪のところもあり、足で掘ったりしてみて階段などの目印を探しながらの道のりでした。東一ノ越から下って暫くすると、雪も湿った雪になり、やがて雨に変わって道も見えるようになった。結局、黒部ダムに行くまでずっと雨だった。その日は、ロッジ黒四に幕場を求めたが水場が確保できないため、駅長と交渉して、黒部ダムのトローリーバス乗り場付近で幕営することになった。

(本当はテント禁止のためいけないらしいが、事情も事情のため了解してくれた、おかげで雨にも濡れず、水場も近く最高の場所での幕営だった。ただこのことはまわりに言わないように駅長に言われました)

2日目は晴天。旧日電歩道へ行く。歩道の整備は10/22に完了しており、今の時期が雪渓なども残っておらず一番いい時期
らしい。だが、我々以外に入山者は見かけなかった。途中まではUP、DOWNを繰り返し比較的峡谷も断崖ではなく安心できる道のり。しかし、白竜峡前からは、断崖に丸太や道幅の狭いところを針金をつかみながら歩くところがほとんどで少し緊張するところもあった。また十字峡から仙人ダムあたりまではずっと谷底まで100mくらいの断崖で、うっかりつまづいて落ちたらまず助けることもできないし、助からないような所であったので、緊張感を持ちながら歩いた。
阿曽原小屋へは14:00頃に着いたが、小屋じまいの真っ只中でご主人が忙しくしていた。我々はテントを張り、温泉(露天)があるのでご主人にテントと温泉のことを確認すると、タダでいいとのことだったので、早速露天に向かった。
まさか山で温泉に入れるとは夢にも思わなかったが湯加減もよく、しかも硫黄泉のサウナもあり最高の気分だった。
食事をして夜もくれてこようとした頃、おばちゃん3人のパーティーが5時頃到着して近くにテントを張った。また、6時頃に1人できたパーティーもいた。下ノ廊下に入ったのはこれで我々含め3パーティーだったようである。
話しによるとおばちゃん3人は富山から朝一で来て、9:00に黒部を出発。1人で来た男性は10:00に出発したらしい。バスの時間が遅いのしかなくて遅い出発となり、遅く阿曽原についたとのことだった。

3日目は、早めに出ようと4:00起床。暗かったが5:30に出発した。最初は急登がつづく。欅平までは、また断崖絶壁の歩きである。途中、志合谷では、トンネルが掘られていて暗い中を渡るところもあった。中はヒカリゴケがライトを照らすと光り幻想的だった。また大太鼓では、黒部の奥鐘西壁(黒部の怪人)を間近でみたがつるつるでものすごい岸壁だった。ここを登った人間もいるかと思うとただただ感嘆した。
欅平には10:05着。26kmという長丁場であったが思いかえすと断崖絶壁、ダム渡り、露天温泉、トンネルなどなど盛りだくさんの山行だった。
帰りは宇奈月までトロッコ電車に初めて乗ったが天気もよく、紅葉の景色もすばらしかった。
宇奈月温泉では、公共の温泉会館駅から歩3分程度1人250円と格安の温泉で汗を流した。

バラエティーにとんだ山行でとても楽しかった。

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