下ノ廊下山行報告

KSK中野
黒四ダムから見た立山
黒四ダムから見た立山 
上部は雪化粧し、昨日は吹雪だった。

1.山行日

2005年11月3日(木)~5日(土)

2.山行参加者

L中野 山本

3.山行計画(コース)

 

11/3(木) 雪 (標高2000m以下は雨)
中野は、11月2日より富山に出張しており、ビジネスホテルにリュックサックを送り、出張用具を宅配便で送り返す。
3日朝7時に富山駅で山本と待合せとしたが、駅前の吉野家で朝食を食べていると偶然にも山本が現れた。
電鉄富山駅6:58発の電車に乗り、立山駅でケーブルに乗り換える。美女平からバスで室堂に向かう。弥陀ヶ原付近より雨は雪に変わり、天狗平から先は見る見るうちに辺りは白くなっていく。
10:00 室堂着 雨具、スパッツを身につけいざ出発。
室堂ターミナルには大勢の観光客がいたが、歩き出すと直ぐに人気は無くなった。11:20 一ノ越 風雪強く、部分的に凍っているため立山縦走は断念し、東一ノ越へのルートに変更する。御山谷斜面のトラバースルートだが、雪が積もっているためルートが判然としない。暫く下っていくと登山路が薄っすらと現れた。
12:00 東一ノ越 相変わらず吹雪。
この先もタンボ沢のトラバースルートだが登山路が判然としない。僅かに見える登山路を拾いながら下降を続ける。標高2000m付近から地面が見え始め、同時に雪はみぞれから雨に変わっていった。
13:50 黒部平 駅舎で休憩。
14:30 黒四ダム。 途中、黒四ロッジで幕営しようとしたがキャンプ場の水場が使えず、ダムまで下りることにした。終バスが出るのを待って、トンネル内にテントを張った。雨は17時頃には上がった。
断崖絶壁に掛かる丸太の掛け渡し 所々にこのようなところが出てくる。
断崖絶壁に掛かる丸太の掛け渡し所々にこのようなところが出てくる。
11/4(金) 快晴
昨日とは打って変わって快晴となる。紅葉の下ノ廊下が楽しみだ。
6:00 黒四ダム出発。
7:00 内蔵助谷出合 ここから先は、今回が初めて。期待で胸が膨らむ。
9:20 別山谷 この辺りは白竜峡と呼ばれ断崖絶壁に作られた狭い水平道が続く。
所々、丸太の掛け渡しがありスリリングな登山が楽しめる。
11:00 十字峡 キャンプできそうな広場が2箇所ほどあり、いきなり吊橋が現れる。
13:00 仙人ダム 断崖絶壁の水平道から急に下り林道を経て仙人ダムに至る。
ダムを渡り、一旦建物のへ入りトンネルに入る。
トンネル内は、硫黄の臭いが立ちこめ蒸し暑い。 再び急斜面を一気に登り水平道となる。
14:00 阿曽原 またも急な下り坂となりやがて小屋が見えると阿曽原である。 小屋仕舞いの最中で、テント代は取られなかった。 少し下ったところに露天の温泉があり入る。その奥に蒸気が立込める洞窟があり天然のサウナになっている。紅葉を奏でながらの温泉は 至福のひと時である。
黒四発電所から出る送電線
黒四発電所から出る送電線
ここから阪神へ電力を供給している。
十字峡に掛かる吊橋
十字峡に掛かる吊橋

阿曽原の温泉
奥に見える蒸気が噴出す洞窟は 天然サウナになっている。

阿曽原の温泉
11/5(土) 快晴
昨日に引き続き好天に恵まれる。 夜中トイレに起きると満天の星空だ。天体観測をしていると空が時折光る。 雷が出るはずも無いのに不思議に思う。翌日歩き始めて分かったのだが、送電線のコロナ放電によるものだと思われる。送電線の下を通るとジージー音がし、地面からもパリパリ音がする。
5:30 阿曽原発。暫く行くと急な登りとなり再び水平道が現れる。
7:00 折尾谷 砂防提にトンネルがありそこを通過する。 谷の下を通るのは生まれて初めてだ。
7:50 志合谷 ここも谷の下にトンネルがあり中を行く。 中は真っ暗で水が滴り落ちている。ヘッドランプで照らすと光苔が反射してとても綺麗だった。
10:05 欅平 ここから楽しみにしているトロッコ電車に乗る。 臨場感がものすごくディズニーランドの乗り物より遥かに面白い。
12:00 宇奈月温泉 公衆浴場(250円安い!)に入り汗を流す。
我々が乗ったトロッコ電車 天気の良い日は普通車両が開放的で気持ち良い 折尾谷は滝の下を潜る。
我々が乗ったトロッコ電車
天気の良い日は普通車両が開放的で気持ち良い
折尾谷は滝の下を潜る。
志合谷も滝の下にトンネルが掘られている。 滝の中は真っ暗で、光苔がヘッドランプの光を反射してとても幻想的だった。 下ノ廊下は断崖絶壁に幅50cm程の水平歩道がつけられている。
志合谷も滝の下にトンネルが掘られている。
滝の中は真っ暗で、光苔がヘッドランプの 光を反射してとても幻想的だった。
下ノ廊下は断崖絶壁に幅50cm程の
水平歩道がつけられている。

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