白峰三山縦走

日程

2011年10月8~10日

メンバー:

L山崎、望永(記録)

山域

白峰三山縦走

行程

10月7日(金)

特急かいじにて立川から甲府へ。4:00出発の広河原行きのバスを甲府駅で待つ。

10月8日(土)

甲府駅4:00~広河原バス停6:10~広河原6:30~白根御池8:40~9:10二股
右俣コース~11:10小太郎尾根~12:00肩の小屋(幕営)

すっきりとした秋晴れ、ひんやりとした空気のなか元気よく歩きだす。大樺沢コースは先日の台風の影響で通行止めだった。木の根が多い樹林帯の急坂を登り、白根御池小屋に到着。
北岳バットレスを間近で眺めるため、二股から右股コースへ。草原の向う側に北岳バットレスが現れる。険しくもどっしりとした大岩壁に圧倒される。小太郎尾根からは甲斐駒ケ岳、仙丈岳が目の前に広がり、感激しながら肩の小屋を目指す。到着時は晴れていたがガスが出てきて、夜はかなり冷え込む。


10月9日(日)

起床3:00~肩の小屋5:00~北岳山頂5:35~北岳山荘7:00~中白根岳8:20~間ノ岳9:26~三峰岳11:05~三国平12:25~農鳥小屋14:50(幕営)
朝起きると、星が見渡せるほどすっきり晴れている。気温は-4℃。テントのフライの内側が凍るほどで震えながらテントを撤収した。肩の小屋からはヘッドランプをつけての岩の急登となる。山崎さんについて一歩一歩進み、北岳山頂で日の出。




富士山や鳳凰三山が雲海から大きく見渡せ、雄大な景色が広がる。寒さで固まっていた体が太陽の温かさでほぐれていくのを感じた。
間ノ岳の広々とした山頂からは360度大パノラマ。塩見岳から伸びる南アルプスはもちろん、八ヶ岳、中央アルプス、北アルプスまですべて見渡すことができた。途中すれ違った人たちからの「間ノ岳超サイコー!!」の言葉どおりの絶景だった。



間ノ岳を後にし、岩頭三峰岳へ。平和な尾根歩きから一変、痩せた稜線に足場の悪いガレ場となる。緊張しながら登る。三国平への道もルートがわかりにくく、ペンキマークを確認しながら進む






三国平からは一見平和な道だが、背丈ほどのハイマツ林に道を阻まれ、歩きにくいガレ場に苦戦した。
これぞ山小屋!とても味のある農鳥小屋へ到着。またまた絶景のなか幕営。夕食は農鳥岳にちなんで、山崎さんの農鳥鍋(鳥と野菜たっぷり!)を頂く。温かく栄養満点の鍋でとても元気になる。

10月10日(月)

3:00起床~4:40農鳥小屋~6:03農鳥岳~6:50大門沢下降点~9:05大門沢小屋~11:36休憩小屋~12:30奈良田~立川

快晴。気温は低くはないが風が強い。急なジグザグ道を経て西農鳥岳。なだらかな道となり農鳥岳に到着。



大門沢下降点からはハイマツ林を抜け、沢沿いをひたすら下る。大門沢小屋からはまた沢沿いを下る。ペンキマークを見失いルートをしばらく探し、倒れた木の間をくぐって登山道に出る。南アルプスの透明な水が流れる沢沿いを進むと、5月と錯覚するぐらい青々とした大きな森にでた。落ち葉でフカフカの広場に、テントを張ってしばらく過ごしていたいほどだった。
山崎さんは長い距離を歩いてきたにも関わらず、軽やかなスピードで颯爽と下っていった。望永は全く追いつけず。待ってもらいながら休憩小屋にヘトヘトで到着。「御自由にどうぞ」の飴に元気をもらい奈良田に到着。縁側のある古民家を改装した温泉でのんびりして帰宅した。

≪感想≫

厳冬期、頂上を目指して3度アタックで敗退、一晩でトレースが消える、ラッセル地獄の厳しい山、というのが私の北岳のイメージでした。雪の無い快晴の白峰三山縦走はとても平和で、眺望も素晴らしく、山女子会に最適、本当に楽しい山行でした。パーティーで行くと自分では思いもつかない素敵なコースと出会えたり、心打たれる学び多く、夜のテントでのプチ宴会も楽しくて、最高でした。望永さんの北の豆乳鍋(北岳と、北の恵みの鮭をかけている♪)は忘れられません。皆さんに食べてもらいたい、冬山ではぜひリクエストを!(山崎)
3000mの穏やかな稜線、どこまでも続く深い森の中で、静かでゆったりとした時間を感じる山行でした。雄大な塩見岳や荒川三山に、大縦走の夢がムクムクと膨らみました。しかし、下りの苦手さは相変わらず。長い距離に耐えられる技術と体力を身につけたいと強く思いました。山崎さんに感謝!(望永)

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