春山合宿 「槍ヶ岳」 報告

山域

槍平BC 飛騨沢から槍ヶ岳往復

日付

2015年4月29日-5月1日

メンバー

L大塚、伊東、布田

概要

28日 夜22時30分川崎・登戸に集合。望永さんの見送りもあり23時前に出発。調布ICから松本ICまで諏訪SAで一度休憩するだけでひたすら飛ばす。松本から安房峠から平湯と走り、新穂高温泉に翌日になる2時30分に到着。テントを張り仮眠。
28日 天候晴れ。9時指導センターに登山届を提出。登山届提出済証を受領し9時30分歩き始める。蒲田川右俣林道には雪は無く良く見ると除雪されている。白出沢手前の林道まで除雪されており、林道先では今日も除雪中で、脇を通してもらい雪道となる。滝谷の避難小屋の前の沢を渡渉しデブリの中を歩く。16時近くに槍平小屋に到着。冬季小屋、トイレ、水場が確認でき設営。冬季小屋に3パーティ5名程でテントも2張り程で少ない。
29日 無風快晴。朝6時にアイゼンを付け歩き始める。飛騨沢をひたすらつめ、先行するスキーヤー1名が雪原で追い付く。傾斜がきつくなると我々のほうが優位だ。飛騨乗越の少し前で夏道が出てアイゼンを脱ぐ。
 乗越から槍ヶ岳山荘までの稜線もほとんど雪は無く夏道がでている。小屋の従業員が除雪しており椅子でくつろぐ登山者も5-6名おりビールを片手に360度の眺望を満喫している。3名が揃ったところで槍の穂先を目指すことにする。穂先から下ってきた小屋の従業員の話ではピッケル、アイゼンは不要でむしろ邪魔とのこと。確かに小屋の前にそそり立つ大槍は全く雪がついていない。空身で登り始める。何度も登っているはずだが記憶はあいまいで、小槍を登った記憶も北鎌の春合宿などの記憶もルートについてはあいまいで仲間との食事や雨の記憶しか思い出せない。
 無風快晴の頂上は人もおらず我々3名で写真を撮り30分程眺望を楽しむ。下山路も我々だけで贅沢な槍ヶ岳を満喫する。小屋で休憩し飛騨乗越からアイゼンを着けひたすら下る。4時間半ほど掛かって登ったルートを2時間ほどで下り3時過ぎに槍平小屋に着く。
 テントの脇で小屋から仕入れたビールで乾杯し、天候と無事登頂を祝う。
 1日 今日も無風快晴。食料と燃料が消費され少しは軽くなったザックを背負い7時過ぎ下山。たった2日前に登ってきた沢の雪もこの晴天と暑さで様子が違っている。滝谷の避難小屋を休憩中に覗くがきれいに清掃されていた。槍平小屋の冬季小屋もきれいに使われており昔と違い登山者の意識や行動が良くなっていることを感じる。
 飛騨沢左岸のルートをとるが、雪が無くなり樹林帯を歩く。9時40分白出沢に下りるところで伊東さんが転倒する。右足を負傷。テーピングを施し空身とストックで何とか歩いてもらう。堰堤を二つ越して林道に出る。10時40分除雪作業中の工事車両を見つけ新穂高温泉まで乗せてもらう。
 11時40分新穂高指導センターにて合流。指導センター職員、工事会社職員にお礼を述べ下山届提出。12時30分そのまま大塚さんの車で松本市内の病院に向かう。松本市立病院(波田)で受診し骨折ではなく捻挫と診断。湿布薬と痛み止めをもらい中央高速で帰宅した。19時川崎自宅に送る。

感想:伊東

 昨年の5月連休にボードを担いで槍沢から槍ヶ岳に登ったが、槍ヶ岳の穂先まで雪が多くついており、登頂ができなかったため、今回はそのリベンジでもあり、登頂できて良かった。山頂では360度残雪の北アルプスの山々が望まれ、我々3名だけで贅沢な時間を満喫した。下山時に林道のほんの手前でアイゼンが木の根っこにひっかかって転倒し幸い骨折ではなく捻挫だったが、歩けないほどの痛みを味わったのも初めてだった。現在リハビリ中だが、6月には復帰したいと思っている。

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