丹波川本流

日程

2014年6月26日/晴れ

場所

丹波川本流

メンバー

長友・大塚

所感

8時20分ごろ入渓し、黒川谷出合下流側で、ロープを使用した渡渉やスクラム渡渉などの訓練を1時間半ほどかけてまず行った。二人であったが末端交換三角法も手順の確認などを行い、途中で無駄にころんで流されてみたりもした。
渡渉訓練

9時50分ごろから遡行を開始した。当日はよく晴れたが、先日までの雨でかなり増水しているように思われる。遡行を開始しすぐに両岸が狭まる。最初の2つの淵は足がつかなくなるまで歩いて泳いで通過した。
最初の淵

10時10分、3m滝。増水した猛烈な勢いの水流が最狭幅1mほどのトイ状に落ち、白く爆発するよう飛沫をあげ荒れ狂っている。非常に威圧感がある。右岸を容易にトラバースして落ち口を通過したあと、奥にある大釜をもった1mほどの幅広滝を観察するが、そのさらに奥が判然とせず、安全をみて右岸側からこの部分のゴルジュ帯をすべて巻いた。巻きはゲレンデといわれる所以か、登山道のように容易。10時25分ごろ沢床に戻ると、少しの間浅瀬となる。
3m滝

10時35分、遡行の核心といわれる手取淵。白波が荒々しく立っているなか20mほど左岸側壁をトラバースする(Ⅲ級-くらい?)残置スリングが2か所ある。難しくはないが、増水のため白波が立ち流れも速いので決して落ちれない緊張感がある。巻く場合も左岸からのようだ。

手取淵

11時15分、胴木滝8m。胴木滝はガイドブックには5mと書いてあったが、増水しているためかもっと大きく見える。登るなら釜を泳いで滝左からと思われたが、まったく取りつこうという気にならない圧倒的な水量と威圧感がある。右から巻いた。巻きはトラロープが残置されており容易。そのあとしばらく小滝と小淵をこなしたあと、12時ちょうどくらいに、石積状6m滝も左から巻いた。そのあとはしばらくゴーロ帯になる。日当たりのいいところを見つけてレストする。

胴木滝

石積状滝

その後12時15分くらいに右岸が「ぶっつけ」状の急流になっているところで急流のへつりの練習をした。腰上まで水流につかると流されないようにふんばるだけで精いっぱいとなり、右足を水流に抗ってなんとか前に出せても、左足は水底から離した瞬間水に流され鯉のぼり状態になってしまう。二人で押しくら饅頭式突破をこころみてみたが、それでも突破できない箇所があった。左岸はなんとただのゴーロ帯なので、突破は諦めゴーロを歩く。

13時ちょうどくらいに丸山入道淵という20mほどの両岸が迫った淵。最も狭い真ん中の5mほどの流れがものすごい圧力で流れも速く、泳ぎでは不可。マイクロホールドをつないで水中足ブラでへつろうとしたが、それも不可。通常は比較的穏やかな流れを泳いで突破するようなので、増水した影響で困難になっているようだ。40分ほど水の中でねばったが、冷たくなってきて二人とも足がつってきた。少し休憩をはさみ、最後のトライをしてみたが全く歯が立たず断念した。

丸山入道淵

この淵を巻いて先に進んでも、遡行終了点までもう大きな内容がないので、これで遡行を終了とした。 少し沢を戻り、左岸に並行している青梅街道に14時ちょうどに上がった。20分ほど歩いてあっという間に入渓点に戻る。沢に再度降りて汚れたものを洗って、着替え、小菅の湯によって帰宅した。

注)丹波川と並行して走る青梅街道について:遡行図は「奥多摩大菩薩高尾の谷123ルート」を参照したが、一之瀬川出合付近は青梅街道と丹波川の位置関係が出版当時と現在で異なる。丸山入道淵~一之瀬川出合付近はトンネル工事(2本)が完成しておりエスケープするなら留意必要。

コメントを残す