キリマンジャロ登山

日程

2011年7月29日~2011年8月7日

メンバー:

皆川 佑輔(文責) (*)現地ツアー利用

行程

7/29(fri)~7/30(sat) 移動日 (成田~バンコク~アジスアベバ~キリマンジャロ)

7/31(sun) Machame Gate(1490m)  ==> Machame Camp (2980m)

8/01(mon) Machame Camp ==> Shira-2 Camp (3840m)

8/02(tue) Shira-2 Camp ==> Barranco Camp (3950m)

8/03(wed) Barranco Camp ==> Barafu Camp (4550m)

8/04(thu) Barafu Camp ==> stella point (5730m) ==> Summit (5895m) ==> Mweka Camp (3100m)

8/05(fri) Mweka Camp ==> Mweka Gate (1980m) ==> Moshi (ホテル)
8/06(sat)~8/07(sun) 移動日 (キリマンジャロ~アジスアベバ~バンコク~羽田)

記録

7/29~7/30: 移動日
自宅をお昼前に出発。夕方のタイ航空機で旅立つ。
バンコク、アジスアベバで乗り換え、タンザニアのキリマンジャロ国際空港に到着したのは、現地時間の翌日午後2時。成田から27時間。灼熱の太陽と、広大なサバンナがお出迎えしてくれました。ホテルの送迎車に乗り込み、一路お宿へ。到着後、登山のinstructionを受ける。デンマーク人カップルに、ドイツ人のおばさま(モンブラン経験者)に、カナダ人大学教授と私の計5人。健闘を誓い合って、就寝。

7/31: 1st day
朝食後、バスで登山口へ。雲行きは怪しく、ついに登山口を間近に雨が降り出す。Dry seasonのはずなのに!カッパを着て、入山者用の届け出をする間に、雨はあがっていた。曇り空の元、お昼に登山開始(こういう所もアフリカはホントにゆっくり!)。Machame Campまでの標高差1500mを、5時間かけて のんびり登る。熱帯雨林の緑が鮮やか。前日までの疲れもあり、この日は夕食後に何もせずにおやすみなさい・・・

8/1: 2nd day
朝、目が覚めると遠くにキリマンジャロの姿が!俄然やる気になる。そして自分の居場所は雲の上。ここから先、下山にかかるまで、一度もガスに巻かれることはありませんでした。朝食後に出発、時刻は8時半。日本ではあり得ない(!)。登山道は傾斜も所々が急で、なかなか楽しい。景色の美しさに、足が進まない。雲の上、遮るモノの一切ない大空の下を登り、幕営地へは午後5時に到着。夕日に照らされるキリマンジャロが印象的でした。

8/2: 3rd day
朝焼けも本当に見事だった。空気の透き通っていることが分かる。ホントに気持ちのいい朝。この日は高度順応を兼ねている。一度4600mまで登り、再び3900mまで降りるので、慣れないメンバーには結構苦しい1日だったようだ。標高4000mを超えて、息もだいぶ苦しくなっているが、それよりも景色の美しさに対する感動の方が上回ってしまい、あまり気にならない。テント場から見るキリマンジャロがあまりにも絶景で、言葉を失うほど。明後日、やつの頂きに立てるのかとはほど思えないほどのド迫力。さすがに7 summitの1つだけはある。見事なまでの存在感。

8/3: 4th day
明け方は氷点下まで下がったのだろう、それを物語る登山道の氷に霜柱。Barranco Wallと言われる岩壁を、何度もトラバースしながらよじ登ります。剣岳の『カニのハサミ』『カニのヨコバイ』とほぼ同レベルの岩場が続きます。油断できない場所が続きますが、それでもやっぱり楽しい。壁を登り切った場所で見るキリマンジャロは絶景。Wallの後は上下を繰り返しながら、標高4600mの幕営地へ。さすがに最後は息が苦しかった。翌日の予定をガイドに告げられる。23時起床の0時出発。いよいよアタック。気合いが入る。

8/4: 5th day
予定通り23時に起床、0時に出発する。満天の星空にヘッドランプの隊列に、周囲のメンバーにも励まされながら登ります。まずは幕営地から火口原の稜線に当たるStella Point (標高5730m)までの登り。前日見た通りの急登で、思うようにペースは上がらない。途中で身体が冷えない程度の休憩を入れながら、延々と登ること5時間半、ついにStella Pointへ。ここからは火口原の稜線を、標高差165m、1時間の登り。これも苦しかった・・・。『肩で息をする』感覚にも慣れて来た頃、標高5895mのufuru peakに到着。ここより高い場所はなかった。アフリカ最高所にして、世界の7 summitの1つに登頂。かなりうれしい。写真を撮って頂いて、一路下山の途につきます(そんな長時間はいられない!)。幕営地に戻ったのは9時。お昼まで休憩し、今度は標高3100mまで一気に下山します。この日は結局12時間行動。今まで経験した中でも、最も厳しい登山の1日でした。

8/5: final day
長いと思った登山もいよいよ最終日。朝食後、この登山を支えてくれたガイド&ポーターのみなさまとご対面。みんなが歌ってくれるキリマンジャロの民謡に、思わずジーンとする。もうこれで終わりなんだなって。ホントに長かったけれど、みんなのおかげでとても楽しかったよと、一人一人に握手&ハグをして出発。下ること3時間、所々に下界の雰囲気を感じた所で下山口へ。街の喧噪に一気に引き戻されて、お宿に戻る。夜にガイドからcertificationを手渡され、改めて登頂したことを実感しました。
 

8/6~8/7: 移動日
午前中に近所の民家を案内して頂く。散策中に道ばたの民家から子供たちが何人も飛び出して来て、一緒に写真を撮る。一切のけれんのない瞳に、この子たちの未来に幸多かれと願ってやみません。たくさんの思い出とともに、キリマンジャロ国際空港から帰路につきました。

所感

ホントに自分が登ったのだろうかと、手渡されたCertificationを見ながら何度もそう思いました。写真が登頂を物語ってくれているのですが・・・。今でも信じられない気持ちです。手の甲にはっきりと残る日焼けと、心に残ったたくさんの思い出は、私の中に深く忘れられない経験として残りました。新人ながら、海外登山を許して頂いたことに感謝するとともに、次の目標を決めて(大好きな南米にある最高峰、アコンカグアなんですけどね)、また山登りを頑張ろうと思います。ありがとうございました。

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