日程
2014年8月16日/曇りのち雨
場所
裏丹沢・エビラ沢
メンバー
L長友・長島
所感
エビラ沢橋から入渓。最初の12m滝は右岸から仕事道で簡単に巻ける。適当な沢筋から下降し入渓した。
入渓してからは,小ゴルジュからゴーロになる。
2条4mは左壁に4本残置ハーケン+スリングがありどれもよく効いている。手前を一段上がって釜沿いに落ち口へトラバースするルート。念のためロープを出した。
その後しばらくは小ゴルジュに小滝がかかり楽しく遡行できるが,550~600m付近あたりから延々と倒木帯となる。
20m大滝は右から簡単に巻ける。高巻きすぎず適当なところでトラバースすれば落ち口に下りられる。踏み跡は明瞭。その後も倒木帯の処理にうんざり。滝場で少し倒木帯が切れるので期待をもって滝を越えるが,眼前にすぐに倒木帯が現れ、同じことの繰り返しになる。
900m付近12m滝はトポ通り確かにⅢ級+くらいではあるが,激ぬめりのため悪い。流芯右沿いに直上してから流芯沿いにラインを変え、落ち口へ抜ける。残置は5本ほどあり使用したがどれも腐っている。ビレイ支点になる残置はなく自分で構築した。とにかくぬめっていて悪い。
すぐ上の10m滝もぬめっていてもろい。左から登り流れが変わる所から右へ少しトラバースしシャワーで落ち口へ。残置は確か4本。特に2本目は腐っている。まるごと落ちそうな岩もあり慎重に登った。ビレイ支点は自分で構築。
実質この2つの滝がエビラ沢のダイジェストになると思うが,どちらも残置は微妙なので自分でハーケンを打ち足しながら登った。とにかくぬめっている。
その後も倒木が切れない。これ以上遡行しても意味はないと判断し,950m付近左岸の枝尾根を詰めて登山道に出る。
下山は,エビラ沢左岸尾根を下るつもりでいたが,踏み跡不明瞭に加え雨も降り日も暮れてきたので,セオリー通り東海自然道を下山し林道を1時間あるいて入渓点に戻った。
<所感>
中盤の12m滝と10m滝は難しくはないが,本当にぬめっていて泥臭い登攀の緊張感を楽しめました。しかし,北向きの沢筋のため昨冬の大雪の影響か延々と倒木帯が続き,遡行価値を著しく落としていると思います。倒木といっても根に土が残りまだ生きている木も多く,沢が綺麗になるまで時間がかかることが予想されます。しばらくはあえて入渓するほどの沢ではないように思います。