茂倉岳~蓬峠~足拍子岳

期  日:2004年4月3日(土)~4月4日(日)
メンバー:L宮脇、大貫、中野、重森

4/3(土) 曇り後雪

      7:15 土樽駅~茂倉新道 
     10:40 矢場の頭
     13:00 茂倉岳
     14:20 笹平
     15:15 武能岳
     16:00 蓬峠
     16:05 蓬ヒュッテ

4/4(日) 快 晴

     5:05 蓬ヒュッテ
      5:25 1544m下降点
      6:00 シシゴヤノ頭
      6:50 コマノカミノ頭
      9:00 足拍子岳
     10:10 1142m地点
     11:10 土樽

今回の会山行のテーマは、「地図とコンパスを使って山を歩く」でした。
このテーマにふさわしく茂倉岳の手前から終始ガスの中を地図とコンパスで確認しなら進むことになりました。
重森君の記録より

4/2(金)

2:00過ぎ   土樽駅着

もうすでに土樽駅待合室は、明日の先客で満員状態だった。大貫さん、中野さん、宮脇さんはスペースを見つけて、そそくさと就寝。私は、待合室から外に出るまでのつなぎ廊下で就寝した。翌朝といっても、数時間だが、朝4時すぎから、人が動きだした。寝てる私の頭をまたぐので、ゆっくりねむれない。5時になった。昨夜起床時間を確認しなかったのはまずかった。いつもなら、もう起床かと思い、シュラフから出てお三方を確認すると、まだ睡眠中のようだ。6時になった。お三方を確認すると、まだだ。一瞬深い眠りに落ち、あわてて目覚めると、もう既に用意を始めている。しまった。決して用意は遅いほうではないとおもっているが、こと、山登り準備については、ただでさえ、お三方に比べ、用意に手間取るのに、まずい。

4/3(土)曇りのち雪

7:15   土樽駅~茂倉新道
出発するものの、本調子がでない。標高600mほどからスタートし、一本入れてもしんどい。普段なら、一本入れた後は、調子がよくなるのだが・・・。山頂付近はガスがかかり視界は悪そうだ。中野さん予報によると、雪がふっているとのことだった。二本目?三本目だったろうか、中野さんの携帯に着信が入る。お仕事のようだ。今いる現実と電話の主の現実に思いを寄せると、あまりにギャップがありすぎておかしい。

10:40   矢場の頭

13:00   茂倉岳(ガスっていて視界50m位)
本調子が出ないなりにようやく登頂。といっても視界が利かず、景色を堪能はできない。ここから、蓬峠まではまだまだだ。本調子でないなりに、それなりのペースで登頂できたので、一安心だ。ここからはほぼ下りのみだ。体力的に問題はないが、視界が利かず、どう針路をとっていいかが大きな問題だ。大貫さん、中野さん、宮脇さんがいるので、頼り切ってしまう自分がいる。まずい。自分ひとりだとまず非常に心細い。多分、今来た道を下りる選択をするだろう。おりることさえ勇気がいるが・・・。なんと弱いこと。強くなりたい。

針路を今日、幕営する蓬峠に設定する。下り出して、一つ目だったか、小ピークを超え、再度、下る際に、ちがう尾根に入ったようだ。まちがったことすら、わからない。なぜ、お三方にはわかるのか?コンパス以外の直感があるような気がしてならない。街中では、自分がどちらの方向に向いているかは大体わかるが、山中ではさっぱりだ。お三方は直感でどう向いているか、わかっているのではないか?即引き返し、元のルートに戻る。

14:20   笹平

15:15   武能岳

16:00   蓬峠

16:05   蓬ヒュッテ(閉まっていたので幕営)
出だしの間違いをのぞき、後は全部迷わず、どんぴしゃだ。

ようやく蓬ヒュッテが見えた。今日は体力的にもかなりきつかった。それ以上に、自分の力のなさ・弱さがはっきりとわかった。強くなりたい。

天幕では、大貫さんから、強壮剤?をたくさんいただいた。おいしかった。やはり、いい。いろいろいい。大貫さんとは、八ヶ岳阿弥陀でお世話になって以来、二度目の山行だ。今回の山行でさらに大貫さんを知れた。また、連れて行ってもらいたい。

4/4(日)雪

5:05   蓬ヒュッテ
昨日はよく寝れた。天気は少しガスっており、少し雪混じりだ。今日は多少のアップダウンだが、基本は下りトレンドだろうとタカをくくる。ところが、今日のほうが、大変!おもしろい!こわい!

5:25   1544m下降点
ここからが、一般道でなくなる。歩を進め、後ろを振り返ると、昨日歩いてきたとおもわれる尾根が一望できる。大きなスケールを感じる。感動した。

6:00   シシゴヤノ頭
途中、アップダウンも激しく、時折、左右切れ落ちたナイフリッジ状の道も通過する。ガスっていて視界が利かないのが、よかったのか、あまり恐怖を感じなかった。下まで切れ落ちているはず。晴れていれば、間違いなく腰が引けていただろう。気持ちよく通過できた。ガスっている中、コマノカミノ頭と足拍子らしきものが見えた。が、なかなか近づかない。大きな証拠か。

6:50   コマノカミノ頭

9:00   足拍子岳
ようやく、足拍子岳直下まできた。直登は、斜度もきつく、今にも雪が落ちそうにみえた。その右手は、直登よりもゆるやかな斜度の尾根があり、雪の付きも少ないブッシュの尾根だった。そこを狙うかと思いきや、直登をはじめた。こわい。が、行くしかない。お三方はどんどん先に進む。岩場を直登できず、右にトラバースし、ブッシュ尾根からつめる。斜度もきつく、気が抜けない。必死で登る。ブッシュを抜け、最後、雪の斜面に出たときは、すでに、お三方は登頂していた。私は不安定な状態で、不安でいっぱいだった。早く登り切りたい。あわてるな。自分に言い聞かし、登る。ようやく登頂。
ここからの下降も少なからず、緊張を強いられた。斜度がきつく、粗目雪で、足元がおぼつかない。時々、後ろ向きで降りる。途中ほんの少しだが、岩場もでる。右に左に切れ落ちている。怖い。途中から、尾根伝いにトレースが残る。コンパスとそれを参考に下山する。

10:10   1142m地点最後の一本。

ようやくゴールが見える。昨日今日よく遊んでもらった。とてもおもしろかった。怖さは、のどもと過ぎれば・・・だ。

11:10   土樽


茂倉岳山頂(ガスで茂倉で小屋を見過ごした)


ガスの中武能岳へ向かう


武能岳山頂にて


足拍子岳に向かう


足拍子岳から蓬峠方面を振り返る

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