北アルプス 五竜岳・唐松岳縦走

山域

北アルプス 五竜岳 唐松岳

日付

2017年4月8日(土曜日)~2017年4月9日(日曜日)

メンバー

L中野、大塚、望永(記録)

行程

春合宿のトレーニングとして白馬主稜を計画していたが、天気予報では雨と気温の上昇とあり、雪崩の危険を考慮し、予備案としてあった五竜岳・唐松岳の縦走に変更した。
2017年4月8日(土曜日)
8:30五竜スキー場-(ゴンドラ・リフト)―9:00地蔵の頭-9:52小遠見山-13:00西遠見山-14:30五竜山荘(幕営)
白馬の道の駅に集合。八方尾根スキー場に望永の車を駐車し3人で五竜スキー場に向かう。スキー場のゴンドラとリフトを乗り継ぎ、地蔵ノ頭から登山開始。登山道の入り口にビーコンのチェックポイントがあった。スキー場から登りを開始。天気は晴れ。ガスの合間に五竜の稜線が見える。風がやむとサウナの中にいるような暑さのなか長い遠見尾根を進む。雪はややとけて水気が多い。大遠見山からは鹿島槍の北壁・天狗尾根・東尾根がしっかり見えた。が、鹿島槍方面から雪崩の音が響き緊張する。
西遠見山からコルに降りると、白岳の登りはトレースもうっすらあり、間隔をあけ進むこととする。五竜の小屋が見えるところまできたが、夏道のトラバース道は使えないため白岳に直登する。風が強いため、少しでも風が弱い小屋付近の吹き溜まりを整地してテントを張る。ガスで五竜岳は見えない。風も強いため、山頂へのピストンは中止にした。強風でテントが揺れる。雨もふりテントが吹き飛んでしまいそうだった。就寝するが、シュラフに入ってもあまりの風の強さに飛び起きてしまうほどだった。2時ごろには風は少し弱まったのか眠ることができた。

 

4月9日(日曜日)
5:30五竜山荘-8:15唐松岳付近の鎖場-9:30唐松岳頂上山荘-11:00八方尾根-11:40丸山ケルン-13:20八方池ケルン-14:00八方尾根スキー場
3時に起床する。風は落ち着いているがガスで何も見えない。朝食の支度をしていると雨も降ってきた。5時少し明るくなるのを待ってテントを撤収し、唐松岳に向かう。白岳を登り返し大黒岳を登り返す。ところどころ夏道が出ている。雷鳥の群れ2グループに出会う。曇りで朝食タイムに忙しいようだ。
次第に風が強くなり、雨も降ってくる。みぞれに変わり、ウエアや手袋がぬれ、雪が顔にあたり非常に痛い。ブーツも水を含んだ雪で中まで水が染みてくる。強い風にピッケルがあおられ、身体もふらつく。足も雪にはまって中々抜けない。耐風姿勢をとっても風が緩まないため進むしかない。夏道が消えているところは尾根通しに進むが、ガスで視界も悪く、別の尾根に迷い込んでしまいそうになる。
コンパスで確認しながら進む。途中少し風がよけられるところで行動食を食べ目出帽、グローブを付け替える。大黒岳(看板などはなし)以降は鎖場が長く続く。
岩場をトラバースしながら進むがなかなか唐松岳頂上山荘にたどり着かず、くたびれてきたときやっと山荘にたどり着く。冬季入り口はなく、小屋の軒下で小休止。西からの強風をよけることはできなかったが、あたたかいお茶と行動食をとった。
ここから八方尾根を下るのだが、ガスで視界がきかず、尾根が見つからない。尾根通しではなく、夏のトラバース道を探してみる。コンパスで角度を確認し、トレースを頼りに下ってみたが、途中でトレースが消えうっすら見える景色からかなりの急傾斜を下っていることに気づく。GPSで位置を確認すると、登山道から外れていることがわかる。
一旦小屋まで戻り、もう一度唐松岳の登りの途中を偵察してみることとする。ヘリポート付近を偵察すると、トレースがうっすら見える。コンパス・GPSで確認し偵察すると、やせた尾根が見えてきた。
ここからがまた非常に長い。そして足もはまって中々進めない。やっと丸山ケルンが見えさらにホッとする。丸山ケルンから下は、雨も落ち着き、少しずつガスも取れて、八方池も見えるようになってきた。そこからも雪に足をとられてペースは上がらないが、何とか八方尾根スキー場にたどり着いた。

 

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