乾徳山旗立岩中央岩稜

日程

2014/7/13(日)

山域

奥秩父 乾徳山(けんとくさん)

メンバー

L吉居、大塚、増田、内山

カテゴリ

登攀

記録

吉居

所感

2014年7月12日(土)
23:00登戸 大塚車(道の駅まきおかで仮眠)
2014年7月13日(日) 晴れ時々曇り(一瞬雨)
4:50大平-8:10下降点-9:10取付-11:10登攀終了-頂上-14:00大平
この岩場を何で知ったのか定かではないが、まだ若い頃に登山体系と読む中で気になる山域が幾つかあった。雨飾山のフトンビシ岩峰群と北アの赤沢山のほかに乾徳山旗立岩があり、3年前(2011年6月)に斉木さんと山崎さんとで計画したが雨のため取付敗退(5メートル程度登ってあきらめた)し再登の機会を伺っていた。
さて、今回は天気も良く登れそうだ。大平から約2時間で下降点に到着。頂上から約5分の至近距離であり、西側展望が開けた場所に積まれているケルンが目印だ。懸垂下降点がすぐ奥にありスリングが何本かあったが、念のために捨縄を1本通した。吉居、増田、内山、大塚の順で約20メートル懸垂しガレ場をもう1本懸垂し樹林帯へ。そこからは適当に回り込んで尾根が切れた辺りから上を目指すと中央岩稜取り付きに行き着く。懸垂終了点から約10分。

牧場からスタート

懸垂下降点

狭いチムニー状を懸垂
予想どおり取り付きには我々のみで気兼ねない登攀が楽しめそうだ。取り付からは増田くんリードで登攀開始。10メートル程登った所を右へトラバースしてカンテに乗り、上部バングの切れ目を登る。ここはスタンスが小さく高度感もあり緊張する。グレード的にはⅣ+かⅤ-の印象だった。支点は要所にピトンが打たれていた。(岳人の記事では右へ回り込んで小ハングⅣA0を強引の越えるとあるが)

取り付き


核心部(ハングの切れ目 Ⅳ+か)
核心を抜けたリッジ上で1ピッチ目終了。2~3ピッチ目はリッジになり傾斜は緩くなる。リッジ(Ⅲ級)を楽しく行き、あっと言う間に縦走路へ出て登攀終了。3ピッチであったが、4人で2時間で終了した。2ピッチ目以降はピンが少ないが岩角でランニングを取れる、120cmかそれ以上のスリングがあると便利と思う。


1ピッチ目終了点からの景色


2ピッチ目(リッジ)


3ピッチ目(リッジ)


他にもパーティがいた!
この後は山頂へ向かい休憩してから下山開始。途中雨が本降りとなったが30分程で止んだ。早く抜けておいて良かった。大平まで約2時間蒸暑い中下山し山行を終えた。
今回は斉木さんからもらった岳人の記事が大変役に立った。


終了点(登山道)


山頂
 

補足

(1)敗退した前回は下降点で懸垂せずにケルン横の樹林のルンゼ状を下り、岩壁下の樹林帯を延々巻いて取り付いたが、懸垂した場合と時間は変わらない。
また、前回は中央岩稜取り付きの手前から岩壁に向かって上がってしまったため、中央岩稜下部の南側の側壁に取り付いてしまった。フェース上部が手がかりがなく難しそうだが、アブミルートとして開拓されたのか古いピトンが連打されていた。そのまま抜ければ中央岩稜に合流できると思われる。
(2)中央岩稜の他に頂上に岩稜が幾つかある。第一岩稜上部を偵察したが登れそうな感じがする。但し残置支点はない。しかもルートは短い。そう考えると旗立岩でも比較的登られているのは中央岩稜くらいなのかも知れない。しかし自らでルートを探す練習する意味でも他のルートにも興味を感じた。
以上

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