滝谷 第四尾根

日程

2011年7月16日(土)~18日(月)

山域

滝谷 第四尾根

メンバー

L吉居(記録)、鈴木、長島

所感

登攀を再開したくて数年前から会の活動に戻り除々に練習してきたが、今年ようやく滝谷に入ることができた。第四尾根は1995年の夏に登っているが98年の群発地震後の状態を見てみたかった。
ルートが荒れている可能性もあるので、ハーケン6枚、カム2(キャメロットC4 #0.5、#0.75)、ナッツ2を持参した。また今年は残雪が多いのでC沢左股の雪渓を考慮し12本爪アイゼン+バイルも持参して臨んだ。
7/15(金)
21時30分に横浜駅に集合し、長島車で沢渡に向かい
2時頃着。駐車場に天幕を張り仮眠する。
7/16(土) 晴れ
沢渡-(バス)-上高地6:30-10:00横尾-12:40涸沢
沢渡からバスの乗車し上高地へ。上高地は大混雑。横尾まで登山者でごった返していた。
涸沢キャンプ場では4分の1位がまだ雪に埋まっていたが100張り以上の大盛況。ヘルメットをぶら下げたパーティも多く、少なくとも20~30名程度がいた。明日は取付まで競走か。
ともあれ、ヒュッテで初めて山でジョッキの生ビールを飲む(今日はまだ余裕ある)。明日に備えて17時過ぎに就寝。

涸沢は残雪が多い
7/17(日) 晴れ
涸沢2:30-5:15松なみ岩5:30-8:00第四尾根上コル8:30(登攀開始)-13:30ツルム肩懸垂点-16:40登攀終了点-17:10縦走路-18:30北穂-21:10涸沢
滝谷も混雑する可能性も捨てきれないので、2時30分起床し暗い中ベースを出発した。月明かりに照らされて明るい。快晴。 松なみ岩でハーネスを懸垂用の装備を身につけC沢左股下降開始。相変わらずガレており慎重に下る。念のため途中の涸れ棚(2箇所)は懸垂する。下部で雪渓が現れた。今年は残雪が多いのでアイゼンを持参しており功を奏した。アイゼンがないと厳しい下りと思う。
下降の途中で鈴木くんが右中指に落石を受け出血。絆創膏とテーピングで手当てする。登攀可能とのことなので下降を続行する。
 

C沢左股 ガレている

急な雪渓が現れた
8時頃に第四尾根上のコルに到着。予定より30分~1時間オーバーしてしまった。C沢側の踏み跡をノーロープで進み小さなコル(ここがスノーコルか?)に出てスタカット登攀開始。ルート図ではⅡ級とあるが、所々Ⅲ級~A0の箇所が数箇所ある。浮石が多く神経を使う。登りやすい所を探すが傾斜が緩そうなルートを選ぶと浮石だらけで登れない。傾斜があっても岩が安定しているルートを迷わず選んだ方が時間短縮できる。
Aカンテ手前まで3ピッチ。
※スノーコルの場所は複数の文献で探したが、文献毎に記載が異なりハッキリしなかった。
AカンテからCカンテまでのルートは安定している。各カンテは岩も安定していて楽しく登れた。ロケーションも最高。岩に囲まれた滝谷で槍ヶ岳と笠ヶ岳を見ながらの登攀は気持ちよい。ドームからコールが聞こえる。2パーティ程入っている模様。第四尾根は我々のみ。第三尾根、C沢右股奥壁にパーティなし。

Aカンテ

Bカンテを抜けて徒歩で水平なリッジへ


Cカンテ
ツルムからの懸垂下降点は一段下がったバンド(浮石だらけ)に懸垂支点あるがハーケン4本中2本浮いている。ハンマーでハーケンを根本まで打ち込み、念のためカムでバックアップを取って20Mほど懸垂する・・・。直近で登ったパーティはハーケンが浮いたまま懸垂したのだろうか。
Dカンテ1ピッチ目のチムニーはザックが当たって苦しいが岩が安定しているので楽しめる。Dカンテ2ピッチ目はランニング支点がほとんど見当たらない。時間も押していたので、最終ピッチは右のバンドを回りこみ迂回ルートを選択したが、浮石多く不安定で悪い。逆に時間がかかってしまった。終了点まで2ピッチに切って16時40分に終了点に到着。
握手を交わし早々に縦走路へ向かった。

登攀終了点
縦走路で登攀具を片付け、疲れた体にムチ打って北穂へ向かう。北穂高岳まで1時間かかる程のスローペースとなった。途中でヘッドランプ点灯。涸沢直前では登山道上の雪渓が固くなっていたのでアイゼンを装着し涸沢に到着。21時を回っていた。多くのテントはすでに就寝中。レトルトカレーを食べて22時過ぎに就寝。
7/18(月)  曇りのち雨
涸沢7:30-9:45横尾-12:50上高地 (下山 横浜到着22時過ぎ)
昨日は帰幕が遅かったので明るくなってから起床する。大いに疲れが残っている。横尾から上高地までの平坦地が長く感じる。ガマンしながら歩き上高地の到着。13時過ぎのバスに乗車。沢渡駐車場で降車。駐車場近くで入浴し帰宅する。
最後に
滝谷は面白い。山にいる実感がある。天気にも恵まれ登攀できて良かったと思う。一方で登攀に時間がかかりすぎた(C沢左股の下降の2時間半、登攀に8時間)。下降のスピード、登攀のスピード、ロープワークで改善の余地がある。
またルートの状況を簡単に説明すると、

  • スノーコル~Aカンテ手前、ツルムの懸垂支点、Dカンテ迂回ルートは浮き石が多い。(特に人為落石に注意)

  • Aカンテ~Cカンテ、Dカンテの岩は硬く快適。

  • ランニング支点、確保点は概ねある。岩角も利用できるので新たにハーケンを打つ事はなかった。
    カムは1箇所(Dカンテ)で使用した。クラックが多いのでカム(小型)は使えると思う。

  • 滝谷全体的に落石が多い。登攀中も頻繁に落石の音が聞こえた。心構えとして特にC沢下降時はどこに逃げるか見当つけながら行動した方がよいのではないか。




以 上

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