日程:
2025年3月1日(土)
メンバー:
MO(L・記録)、AB
行程:
4:30舟山十字路 04:55広河原橋 07:20 立場山 8:00青ナギ 8:50無名峰 9:00 2564m点(阿弥陀岳南稜) 10:30 P3ルンゼ 13:00阿弥陀岳 15:50御小屋山 17:00 舟山十字路
女性会員同士で残雪期登攀にチャレンジした。装備はシングルロープ60mと会仲間からのアドバイスでアイススクリューを2本(13㎝と16㎝)持った。
前日の金曜日に川崎を出発し、仮眠をして登山開始。舟山十字路には車が2台。1パーティーが先に出発した。そのあとも何人か車が入ってきていた。広河原を進む。緊張で口数が少なくなる。阿弥陀南稜の看板から立場山に取り付く。ここでアイゼンをつける。気温はちょうどよい。雪はしまっていて、トレースも残っている。先行パーティはいないようだった。急登でMOが遅れる。ABにロープを持ってもらい立場山、青ナギ、無名峰を通過。P1手前でハーネスをつけていると単独の方が追い越していった。
P1、P2を左側から巻くように通過する。P3ルンゼに到着。ロープをだし、取り付きにあるリングボルトにセルフをとる。MOから登攀開始。ルンゼを進む。氷と雪のミックスでアイゼンの前爪を効かせて登っていく。アックスは2本。よく効いた。左の壁にあるピトンでランニングをとる。2か所目はアイススクリュー13㎝を使った。スクリューは残りの3㎝が入らなかったが、効いてはいるので中間支点とした。ロープを30m出したところにRCCボルトが2つ、リングボルトが1つある大岩がありピッチを切る。ABはアイススクリューを使うのは初めてだったが、問題なく回収できた。大岩でABにリード交代。ルンゼを詰めて、ペツルのアンカーがある岩の前から左上する。登ったところで左側の壁に支点をつくり、フォローのMOが登った。ロープは20m出ていた。3P目はMO。そのまま階段状の草付きを登る。ピトンが1つあり、そのあとはハイマツでランニングをとった。尾根にあがり、ハイマツに支点をつくりABを迎える。少し休憩。ここでロープをしまい、AB先行で進む。P4のトラバースは緊張したものの通過できた。
13:00阿弥陀岳に到着。晴れてあたたかく、風もない。無事に登りきることができた。緊張から解放された気分だった。山頂はのどかで登山日和。北アルプスも富士山もきれいに見渡せる。しばらく休憩し、御小屋尾根への下山にかかる。17時ごろに下山できそうだったが、会には阿弥陀岳に到着したことを連絡しておいた。気持ちを途切れさせてしまうと途端にペースが遅くなるので、集中するようにした。雪の状態は良かったのは幸いだったが、足が痛い。後半はアイゼンを外すと少し楽になった。17:00舟山十字路に到着した。
ABと2度目の雪山登攀となった。阿弥陀岳南稜はいつか行ってみたいと思っていたが、油断のならないルートだと思っていた。会の仲間から装備のアドバイスがありがたかった。リードで登るのは緊張感が違うが、楽しい登攀となった。