2022春山合宿 五竜岳GⅡ稜

山域

五竜岳GⅡ稜

日程

2022年5月3日~5日

メンバー

L中野、大塚

行程:
5/3(火):4:00 川崎発 – 9:30 五竜スキー場 -14:30 BC(西遠見手前)  BC設営後下降ルート偵察
5/4(水):5:30 BC - 7:00 GⅡ取付 11:50 登攀終了 - 12:20 五竜岳 - 14:30 BC
5/5(木):6:30 BC - 9:30五竜スキー場

五竜岳東面のバリエーションルートは、ずっと以前から気になっていたが、なかなかチャンスに恵まれずにいた。
5年ほど前にようやくチャレンジする機会を得たが、天候に恵まれず取り付くことすらできなかった。
その後も、何度かチャレンジしたが天候に阻まれ、ルートに取り付くことすらできないでいた。
今回は、春山合宿として十分な日程(計画では5/3~5/7の5日間)を確保して、
五竜東面の各ルートを登りつくす予定であったが、雪解けが早く各リッジは藪尾根と化していた。

5/3 快晴
二年ぶりのコロナの規制がないゴールデンウィークとあって、高速道路の大渋滞が予想された。
朝4時に川崎を出発。高速は既に渋滞の兆し、各サービスエリアやパーキングは満杯で進入路まで車が連なっている。
かろうじて渋滞に捕まることもなく9時過ぎに五竜スキー場に着くことができた。
この時間だとゴンドラ乗車の大行列も解消されおりスムーズにスキー場のトップまで移動できた。
前日は若干の降雪があったようだが、今日から暫くは天候の大きな崩れはない予報だ。
一般登山者も含め確認できるだけで数パーティが入山している。雪も締まっており一時間強で小遠見山に着く。
上部で何ヶ所か夏路が出ていた。14時半に西遠見手前の幕営地に着く。
ベースキャンプを設営し、空身で偵察に向かう。雪の状態は問題なさそうだ。
ただ、全体的に山は白っぽいものの残雪は少なそうだ。偵察中に別の偵察中のパーティとすれ違う。
明日はGⅡを予定しているようだ。我々も計画通りGⅡを目指すこととする。
BCに戻り、水作りと夕食を済ませ就寝。夜中は風が強かった。

5/4 快晴
3時半起床。4時半出発予定だったが、朝食に時間が掛かり、少し出発が遅れた。
雪はバッチリ締まっている。GⅡ稜末端には先行パーティ6~8人が連なっている。
なるべく標高を下げないようにトラバースしGⅠ稜の末端を乗越すようにGⅡに取り付く。
8名4パーティの順番待ち。我々がラストだ。
しびれを切らしたパーティが一つ上のルンゼを目指しトラバースしていった。
途中から岩稜に押し出され悪そうだ。いよいよ順番が回ってきた。
末端ルンゼ手前の岩峰に乗り確保体制に入る。
1ピッチ目、大塚リード、岩峰に乗り上げるブッシュの木登り。
2ピッチ目、中野リード、岩峰からルンゼにトラバースし雪壁を登る。
先行パーティと干渉しないように途中のブッシュでピッチを切る。
3ピッチ目、大塚リード、更にルンゼの雪壁を詰め上部で藪に突入しピッチを切った。
合流するが、藪に入った途端大幅ブレーキ。
4ピッチ目、中野リード、トラバースしてルンゼに戻りたいところだが、ロープの流れを考え斜上しながらルンゼ方向に進む。
藪が濃く全くペースが上がらない。予想した通りロープが重く追い打ちをかける。
もう少しで藪を抜け出せそうだがロープが動かなくなったのでピッチを切る。
5ピッチ目、大塚リード、少し行くと藪を抜け傾斜が落ちたガレ場に出たので、ロープを仕舞って稜線を目指す。
その後は、ガレ場と岩稜が続き稜線の登山道に合流した。時間的にも余裕があったので頂上を踏んで、BCへと向かった。
途中、翌日のルートを検討すべく状況を観察しながら下山するがどのルートも雪が消えブッシュが見えている。
夕食を作りながら検討したが、ブッシュ登りをする気になれず翌日の下山を決めた。

5/5 快晴
6時半、BCを後にし、雪の消えた夏路を交えながら下山した。
連休最終日で大渋滞が予想されたため、温泉にも入らず、食事も摂らず帰路を急ぐ。・・・
ところが、勝沼を過ぎたところで車がオーバーヒート。
保険会社に連絡し、レッカーと代車のレンタカーを手配してもらい、結局川崎に着くころには日が暮れていた。

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