阿弥陀岳北稜 山行報告

日程

2014年3月29日(土)

山域

八ヶ岳

メンバー

L大塚(報告)、望永

記録

望永

所感

5:45美濃戸口-6:30美濃戸-8:30行者小屋9:00-11:00岩峰取付-12:00阿弥陀岳12:30-14:30御小屋山-16:00美濃戸口
阿弥陀岳北稜。最初の計画は一昨年の12月会山行であったが、笹子トンネル事故で山域が変更となり実現せず。去年の3月の2回目の計画は計画自体中止に。ようやく今回実現に至った。
21:30登戸集合。道路混雑もなく美濃戸口に到着。少し乾杯して就寝。3:30起床の予定であったが、5:00起床。北稜一番乗りを目指していたが、この時点で断念。5:45出発し、美濃戸6:30。南沢は凍結していたため途中アイゼン装着。行者小屋には8:30に順調に到着した。ここで装備を整え9:00出発。文三郎を進むとすぐに二股のトレース。右手を阿弥陀北稜末端取付きへのトレースと思い込み左手に進む。しかし沢状地形となり文三郎ではないと判断し尾根に登り文三郎に戻った。そのまま文三郎も横切り進むと、中岳沢のトレースにあたった。
中岳沢を登ると4人パーティに追いつく。赤岳を目指しているとのことで彼らもルートミスしたようだ。
疎林となり視界が開けたあたりでトレースを外れ、北稜に向かう右手の尾根にとりつく。最初から急登で息が切れる。気温が高く非常に暑い。エンジンのかかりが悪くトップを望永さんに交代してもらう。表面5cmくらいが融解しザラメ状になっており、蹴り込んで足が半分入っても、前爪程度しか荷重できない。
北稜ルートに合流。所謂ジャンクションピークの先にでたようだ。前方のパーティはこの先でロープを出している。後方には他パーティの姿が見えないため、追いつかない程度に進もうとここで休憩。
前パーティが見えなくなったころ岩尾根手前の急斜面に取付く。あえてトレースを外して進むが、雪がザクザクで膝まで潜る。落ち着いて足場を作りながら木登りを交えて登る。
11:00第一岩峰到着。一段登ったところから登攀開始。気温高く雪の状態は悪い。ピナクルで支点を取りながらすぐに第二岩峰。思ったより小さく、そのままロープを伸ばす。短いナイフリッジを渡り灌木で支点をとり、望永さんを待つ。風はないが、声はほとんど届かない。ロープが緩み登ってきたことを確認。
望永さんはここまでのルートあまり記憶にないという。2年もたち、いろいろ登ると忘れてしまうのだろうか。望永さんはそのまま追い越していき、山頂直下の灌木でビレイ。その上は中岳からのトレースと合流し、12:00阿弥陀岳山頂。
ちょうど南稜から登ってきたパーティと一緒になり、写真を取り合う。快晴。360度
南稜からは続々と登ってくる。みな日帰りのようだ。
御小屋尾根は最初に小さな岩峰を超えて、急斜面を下ると後は樹林帯となる。気温高くまた汗だくとなる。時々落とし穴のように膝上まで潜る。パンツのベンチレーションを大幅に開けていたため雪が入り込み不快だ。
御小屋尾根は長い。周回にした方が変化があって楽しいと思ったが、この尾根は単調で少々飽きがくる。気を抜くとずぼずぼ埋まる。御小屋山を越えるとさらに酷い状態となる。あと少しと思いながらなかなかつかない。15:30ようやく林道到着。過去別荘地で迷った経験があるので慎重に進み16:00無事美濃戸駐車場に到着。
朝同じタイミングで出発した2人組みパーティと同じタイミングで帰着。北西稜に登ってきたという。
美濃戸口駐車場ではぬかるみにはまって脱出できないレンタカーがいた。小屋の方も手伝っていたが脱出できないようでタイヤ周辺を掘り起こしていた。JAFが来たが、どうやら奥の駐車場に向かうようだ。雪が解けても要注意である。帰りはモミの湯(300円)で汗を流し、帰宅。今回の行動時間は約10時間。想定よりも御小屋尾根に時間がかかってしまった。長いが緩やかな下りで冬は快適とおもったが、雪が腐っておりだいぶ苦戦した。春は要注意の尾根である。


中岳沢を登る

途中岩尾根となり、ロープを結ぶ

阿弥陀岳山頂にて

横岳を背に登る

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