尾白川本谷

日程:

2020年9月18日(金)~19日(土)

メンバー:

L大塚(記)、山﨑

行程

当初の計画では湯檜曽川本谷だったが谷川方面の天気が期待できず尾白川へ計画変更した。しかし直前で天気予報が悪くなり相当悩んだ。雨予報との境目エリアで山梨北杜市の予報では大丈夫そうだが、鋸岳の縦走路を挟んだ南側の伊那市は悪天、隣の富士見も悪い。山﨑さんと相談して決行を決めたが直前で別のルートガイドや装備を追加してするなど弱気の出発であった。

9月18日(金)
5:45矢立石登山口~7:00尾白川林道終点、沢へ下降のち入渓~8:10鞍掛沢出合~9:45黄蓮谷出合い~11:30頃巨岩帯突入~13:00大岩上の岩屋~13:30大滝14:50~15:20二俣~16:45六合石室

前夜に道の駅はくしゅうで仮眠する。夜中降った雨は明け方には止んでいた。矢立石駐車場まで車で移動し出発。所々荒れた林道を歩く。林道終点からFIXロープに導かれ沢へ急下降する。尾白川は増水も濁りもない。準備をしていると小雨が降ってきたが問題となるほどではない。この後も時々小雨が降った。

遡行開始。水浴びする気温でもなく、行程も長いので、できるだけ濡れずに、また、滝の処理に時間をかけずにどんどん進む。下部は巻きが多いが踏み跡明瞭であまり迷う箇所はない。黄蓮谷出合で最初の休憩、風が吹いており寒い。上空はかなり風が強そうだ。しばらく登ると巨岩帯となる。自宅周辺の1戸建てサイズの岩が積み重なっていて、立体迷路のようで楽しい。空身でないと登れないようなボルダーがいくつもあった。V字型の谷に大きなチョックストーン。近づくと岩の下にトンネルがあった。抜けるとビバーク予定地の岩屋。かなり快適と聞いていたが・・・水流側が岩で埋まっており暗く虫が多い。水場にアクセスできないし、時間も早い。また、夜天気が崩れる可能性が高いので稜線まで抜けて六合石室を目指すことにした。

30m大滝。途中までフリーで登った後、水流右のルンゼ登りとなる。大塚が先に取付くが意外と悪く、カムで支点をとって途中からロープを出す。中間部がぼろぼろで支点が取れず、ステミングで慎重にあがる。荷揚げ以外でロープを出したのはここだけだった。大滝を抜けると二俣となり、水を2人で4L(夜朝&明日下山時用)汲み、石室に近い左俣へ入る。ここから上部はガレ登りだ。寝不足気味+行動時間は10時間を超えており、そろそろ今日の行動を終えたい。ガレを抜けて樹林帯に入ると明瞭な踏み跡に合流。小屋は近い。しかし稜線は伊奈側から強風が吹いており、ぎりぎりまで尾根に出ないでGPSを確認しながら小屋に近づく。そろそろ、というところでシャクナゲをかき分けて稜線へ出る。強烈な風に狭い視界。慌てて一度藪に戻り、雨具を着用し、二人離れないように注意して再び稜線へ。強風に煽られながら小屋へ向かう。到着、当然誰もいない。山﨑さんが荷揚げしてくれた麦酒で乾杯。雨が降る降ると思っていたが、結局夜中も雨音はせず。と思ったら明け方になったら降り出した・・。

9月19日(土)
6:45六合石室~8:00甲斐駒山頂~9:20七丈小屋~12:45竹宇駒ケ根神社~14:00矢立石駐車場
9時くらいになれば晴れそうだけど。。。天気予報を見ながらつぶやく。しかし昨日も外れた天気予報に期待はできない。今日は長い黒戸尾根の下山が待っている。意を決して出発。雨は止んだが伊奈側からの風が強い。こんな天気なのに出発してすぐにトレラン風の2人とすれ違う。どういう行程なんだろうか。風を避けられる場所で何度か休憩しながら8時頃に真っ白な甲斐駒ヶ岳山頂。少し休んですぐ下山。七丈小屋を過ぎ、五合目小屋跡。ここまでくれば安全地帯。そしてここから体力勝負。青空が見えだし気温もあがる。2人黙々と下る。山﨑さんの早い下りに汗だくでついていき昼過ぎに家族連れで賑わう尾白キャンプ場へ下山した。

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