富士山冬期指導員研修会・講習会

メンバー

布田 寺島

日程

2019年2月9日(土)~10日(日)

行程

 富士山吉田口の中茶屋を8日23時出発。登りはじめはシェルのベンチレーションを全開にしてもなお暑く、グローブを外しフロントファスナーを開けて歩いた。雪が少なく石段が出ており、ザックもロープなどで重く、たいへんつらい登りだった。途中、多くの神社や小屋の跡があり、過去の賑やかさがうかがえた。4合5勺の御座石でアイゼンを装着し9日4時頃に佐藤小屋に到着した。

 講習会では岳連会長など錚錚たるメンバーに直接ご指導いただいた。訓練はアイゼンなし歩行、アイゼン歩行、滑落停止、などをやった。訓練中たびたび議論が沸き起こり、別のやり方を試すというユニークな指導方法で飽きることがなかった。布田さんは最後に必ず「いろんなこと言うけど、これが正解ってのはない。」と言っておられた。

 講習会直前に脅しを受けていたので、厳しい指導を受けるのかと思っていたが、みんな優しく丁寧に教えてくださった上、私に合わせて指導内容を変更までしていただき、充実した講習会になった。

 佐藤小屋は暖かく食事もおいしかった。夜には布田さんにビールをご馳走になり、夕食時には佐藤小屋から日本酒も出ていた。食事も取り合いになることもなく、むしろ「若いんだからもっと食べなきゃ」と多く分けてもらえた。

 10日はツェルト搬送と雪のシェルター作りをやった。シェルターは無事完成したが、あれだけの人出と時間がかかると通常の山行で出来るか疑問だった。
 2日間を通して、本当に優しくしてもらい充実した講習会だったと実感した。(寺島)

コメントを残す