個人山行 天城山縦走

メンバー:

L伊東、SL飯田、岩崎、他1名 計4名

山行目的:

天城シャクナゲを楽しみながら春山ハイキング

日程:

・前日の夜、熱川に前泊
●2019年5月18日 天城縦走登山口~万二郎岳~万三郎岳~天城山縦走登山口(周遊山行):
天城縦走登山口10:50 出発 – 四辻(万二郎岳登山口) -万二郎岳12:00/12:15 – 石楠立 – 万三郎岳13:55
– 涸沢分岐点 – 四辻(万二郎岳登山口)- 天城縦走登山口16:20着
<歩行時間(休憩含む):約5時間20分、合計7.8km>

行程:

5月18日の朝、予報では一日中曇りという話でしたが、この日の早朝に結構雨が降っていたため、少し様子見で出発を遅らせて熱川を9時に出発。天城縦走登山口に10時過ぎに到着し、準備している間にまた雨が強く降り始め、今日ではなく明日に延期しようかという案も出ましたが、直近の登山天気と雨量予報を調べたところ、明日よりも今日の方が天気が良く、これから回復に向かうとのことだったので、当初の計画通りに行くことにしました。

天城縦走登山口から、どんと構えた色っぽいヒメシャラの横を通り過ぎたくらいから、雨が霧に変わり、神秘的な雰囲気の森の中を15分程進むと、万二郎岳と万三郎岳の方面に向かう分岐(四辻)に到着し、ここから万二郎岳方面に向かいました。万二郎岳直下の登りぐらいから、濃いピンク色のトウゴクミツバツツジが所々に咲いていました。連続した急な登りを登りきると、万二郎岳(1299m)到着。壊れかけた、古い万二郎岳の看板には、どうみても1399mと書かれていましたが、新しい看板の方には、1299mときちんと書かれていました。残念ながら、霧で展望はないため、15分ぐらい休憩を取った後、万三郎岳に向かいました。

ここからが天城山で有名な「花道」となり、まずは、「馬ノ背」のアセビのトンネルになりますが、残念ながらアセビはもう盛りを過ぎたようで、トンネルにはならないまでも、所々に白いスズランのような小さな花を咲かせていました。今年は全体的に花が咲くのが遅く、待望のアマギシャクナゲは、まだ時期的に早いのかなと思っておりましたが、石楠立(はなだて)の鞍部から万三郎岳の北斜面に、満開とまではいかないにしても、点々と咲き始めておりました。

昨年がアマギシャクナゲの当たり年(5年に1度ぐらいの周期らしい)だったらしいので、今年はこれでも頑張っているのかもしれないと思いつつ、薄暗い樹林帯の緑一色の中に、薄いピンク色のアマギシャクナゲが数輪咲いているだけで、まるで緑のワンピースに付けたピンクのコサージュのように、登山客の目を惹き、楽しませてくれました。涸沢分岐点あたりから万三郎岳の裾の巻道になり、この辺りぐらいから苔むした岩と新緑の綺麗な黄緑色が、まるでトトロの森のような雰囲気を醸し出しておりました。

天気は今一つでしたが、幸い雨に打たれず、3度目の正直で待望のアマギシャクナゲも見ることができて、大変思い出に残る山行となりました。今回の山行は、膝を痛めていた岩崎さんのリハビリ山行でもありましたが、トップを歩く、軽快な歩きの飯田さんに負けず劣らず、パシュートのように、ぴったりついていた様子を見る限り、すっかりよくなったのではないかと思っております。皆様、楽しい山行をありがとうございました。

感想 岩崎:
天城山は目的の天城シャクナゲを堪能できただけでなく、表面がつるつるで特徴ある枝ぶりのヒメシャラや苔むした森を楽しむことができました。当日は最初雨模様でしたが、この雨が独特の景色を作っているのではと思います。登山道はよく整備されており、快適に歩くことができました。

今回は岩崎膝痛リハビリ登山、鎌倉アルプス天園コースに次ぐ第2段でしたが、たまに膝をかばう歩き方をするものの、特に痛みはなく5時間余り歩くことができました。朝晩膝腰のストレッチ及び、筋トレを30分あまり続けたかいがありました。伊東さん、飯田さん、もう1名同行していただいた方、皆様に感謝いたします。

感想 飯田:
昨年のリベンジ登山の天城山でしたが、目覚めの時からどしゃ降りで登山口でも雨が降っており、テンションは相当下がってしまいましたが、明日より今日が良い、とのリーダーの判断で、ドロドロの道を進み出しました。一旦ドロドロになると、諦めがつき、思い切り歩くことができました。霧の中でたたずんでいたピンクの天城シャクナゲは神秘的に美しく、四人で撮影会をして盛り上がりました。森の中では鳥のさえずりも楽しめ、晴れていなくても沢山のご褒美を頂けました。

今回も、回復した岩崎さんはじめ、元気に歩けるメンバーに感謝しました。自分事で恐縮なのですが、アイゼンを着けての雪山を登ってきたせいか、小さなリュックで、アイゼン無しの登山靴での山行は全く疲れずに軽快に歩けました。西天狗岳でのバテバテ登山から少し進歩したなぁと感じました。本当に皆様のお陰です。


【アマギシャクナゲ】
アマギシャクナゲは天城山の特産種で、万二郎岳から万三郎岳の北斜面に咲いている。
他のシャクナゲより樹高が高く、古木が多い。花は普通ピンク色だが、稀に白色もある。
キョウマルシャクナゲに似ているが、葉の質が厚く、若葉下面に密生する毛が白い。
(「花の日本百名山」より引用)


▲薄いピンクのアマギシャクナゲは、森のコサージュのよう


▲どうみても1399mと読める旧看板と1299mと書いてある新看板


▲濃いピンク色のトウゴクミツバツツジ


▲日本百名山の万三郎岳(1405m)


▲足元がドロドロに。でも良い山行でした!

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