3月会山行 仙ノ倉北尾根-平標山縦走

山域

仙ノ倉北尾根~平標山

日程

2022年3月12日(土)~13(日)

メンバー

L大塚(記)、阿部(食)

 

行程:3/12 6:10毛渡川関越道下~8:00バッキガ平~9:45小屋場ノ頭~13:40シッケイノ頭
3/13 6:30シッケイノ頭~8:00仙ノ倉山~9:10平標山~12:50平標山登山口バス停

 

2016年春の会山行と同じルートである。
仙ノ倉山北尾根は岳人2014年の雪稜スタンダードという特集で白い鋭角の登行路という
副題のついたレポで取り上げられていて、記事に興味を持った私の希望で選択した。
しかし当時4月で雪が少なく白い登行路はなくなっており、藪尾根であった。今回は1カ月早い3月の計画とした。

深夜1時、若者で溢れかえった湯沢のコンビニで朝食を購入し、
関越自動車道下なのに意外と静かな毛渡川沿いの林道脇に駐車して仮眠する。
朝5時起床を決めて仮眠するが、起床10分くらいから数台の車が到着し騒がしい。
ここには3台分のスペースしかなく、あぶれた車はどこかに戻っていった。
皆素早く出発していく。私たちは少し明るくなってから出発した。
ほぼ同時に同ルートをいく3人パーティの後を追う形となった。

毛渡川沿いの林道を行く。と言っても林道は埋もれており場所は判然としない。
下ってくるスキーやスノーシューのトレースを3人組に続けて辿るが、踏み抜きが多くわかんを装着する。

北尾根取付きとなるバッキガ平。
この辺りの毛渡川はほぼ埋まっており橋の場所も不明だ。
3人組はここからアイゼン+わかんのようだ。少し休憩して急登に取付く。
トレースは前の3人組のものだけなので追いつくのも時間の問題だ。ここから見える山の上は真っ白だった。

小屋場の頭で前パーティに追いつく。
ナイフリッジが始まるところで先頭を譲っていただき、楽しいところだけすみませんと
尖った雪稜にトレースをつけていく。
右手に雪庇ができはじめ、少しづつ左手斜面に移動していく。
かなりの急登を尾根に沿って左上しながら登っていく。雪が足元にまとわりついて重い。
左からの尾根と合わさる1,400m地点で一度斜度が緩み休憩。再び3人組とトップを交代する。視界が徐々に悪くなってきた。

今度は左手に雪庇が発達しており、右斜面のぐずぐず雪をトラバース気味に登っていく。
わかんからアイゼンに切り替える。風も出てきてウェアを着る。
再びトップになるがガスで視界が数m程度であり左手の見えない雪庇から距離を取りながら慎重に進む。
踏み抜いて腰まで沈みトップ交代。短めに交代しながら最後の雪壁に取り掛かる。
シッケイノ頭まで残り標高100mというところで一瞬霧が取れてこれから登る斜面が見渡せた。

シッケイノ頭。懐かしい雪原が広がっている。
霧はすっかりとれ、青空に変わっていた。
3人組は風を避けた場所に移動したが、
自分達は盛り上がった周辺を見渡せる場所にテントを設営し、スノーブロックで囲む。
夜は月明りに照らされた白い山々が浮かび上がり綺麗だった。
19時半花火の音があがる。この場所にテントを立てたのは麓のスキー場の花火大会を鑑賞するためだ。
山から見る花火はどんなだろうと期待していたが、想像以上に小さくミニチュア花火だった。
少し間をあけて苗場方面(後で調べたらかぐらだった)からも花火の音がするが、こちらは山に隠れて見えなかった。
0時頃から強風となり明日の行動が心配となったが朝には止んでいた。

翌日は曇り。締まった雪をアイゼンで登行する。1時間半で仙ノ倉山。
1月に登った荒沢山、2月に途中まで登った阿能川岳が見渡せる。
平標山付近まで来ると日帰りで登ってきた登山者、スキーヤー、スノーボーダーが溢れかえっていた。
松手山経由で踏み抜き多い雪尾根を下降し、1時間半に1本のバス停に10分前に到着した。

 

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